高齢男性の成年後見人をしていた時の話。
男性は入退院を繰り返しており、ご自宅では奥様が一人暮らしをしていましたが、奥様も体調を崩されたため対応ができず私が男性の成年後見人となりました。
ご夫婦で40年超お住まいになっているご自宅にご夫婦の長女と伺い、通帳や保険など財産に関するものを探していると隣の部屋から悲鳴が聞こえてきました。
ゴキブリでも出たのかと思って隣の部屋に行くと長女がお金の入った封筒10通ほどをテーブルに広げていました。
特に生活費、水道光熱費等々のメモ書きはなく、入っているお金は数千円、数万円、数十万円とバラバラでトータル100万円弱くらい出てきました。
後日長女から「少しずつ自宅を片付けたいが、またお金が出てきた場合第三者が立ち会っていないと親族に疑われる可能性があるので同席してほしい」との連絡があったためご自宅に向かいました。まさにその判断は正しく、その日はタンスから300万円ほど出てきました。
ご夫婦はともに認知機能が低下しているため、なぜ多額の現金があるのか?を確認することはできませんでしたが、高齢者の中には銀行に行くのが大変、ATMの使い方がわからないとの理由で多額の現金を自宅に保管しているケースがあるようです。
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